ソフトウェアサポート

回答

現象

Microsoft Word 2007またはWord 2010で、表が挿入されている文書に複数回捺印して印刷すると、別の印影の画像で印刷される印影があります。これは、オートプロテクトワード捺印ツールのバージョンが、6.03.07～6.03.10の場合に発生します。

再現手順

以下の手順で2回捺印し印刷すると、２つとも同じ印影で印刷されます。

1. 新規文書を開き、表を挿入します。
2. 表内に捺印します。
3. 文書を保存し、Wordを終了します。
4. 保存した文書を開きます。
5. 表内に、印影の色を変えて捺印または別の印鑑で捺印します。
6. 文書を印刷します。

原因

Microsoft Wordの不具合の影響です。
Microsoft Word 2007/2010では、オブジェクトのレイアウト設定や保存・印刷のタイミングによっては、別のオブジェクトの画像で印刷される不具合があります。 パソコン決裁の印影もこの不具合の影響を受けるオブジェクトの一つですので、この不具合の影響を受け別の印影が画像で印刷されることがあります。

このMicrosoft Wordの不具合の詳細は、マイクロソフトサポートサイトでご確認いただけます。
【マイクロソフト サポート情報】
Word 2007 または Word 2010 にて、文書内に挿入したオブジェクトを正しく印刷できない場合がある

回避方法

Microsoft Word 2007の場合　及び、Microsoft Word 2010でWord ファイル形式 (*.docx)を利用している場合は、印刷前にWordの[バックグラウンドで印刷する]オプションを無効にすることで回避できます。
※Microsoft Word 2010でWord 97-2003 ファイル形式 (*.doc)を利用している場合は回避できません。

[バックグラウンドで印刷する]オプションを無効にする方法

• Microsoft Word 2007の場合
  [Office ボタン]-[Word のオプション] を選択し、[詳細設定] タブの [印刷] 内にある [バックグラウンドで印刷する] のオプションを外します。
• Microsoft Word 2010の場合
  [ファイル]-[オプション] を選択し、[詳細設定] タブの [印刷] 内にある [バックグラウンドで印刷する] のオプションを外します。

なお、この不具合はパソコン決裁６　サービスリリース４で修正されています。
※パソコン決裁６　サービスリリース４を適用しても、パソコン決裁６　サービスリリース４よりも前のバージョンで捺印した文書の不具合は解消されません。