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Excel2003で部分保護する範囲を指定できない

この文書では、Excel2003では、シートに数式を含む「条件付き書式」が設定されていると[保護設定]画面の[範囲指定]ボタンから部分保護する範囲を指定できない現象について説明しています。

作成日:
2012.07.23
最終更新日:
2012.07.23

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回答

現象
Excel2003では、シートに数式を含む「条件付き書式」が設定されている場合、 「パソコン決裁6 オートプロテクトエクセル捺印ツール」の[保護設定]画面の[範囲指定]ボタンから部分保護する範囲を選択する際に、以下の現象が発生します。
オートプロテクトエクセル捺印ツール Ver.6.02.XX
[範囲指定]ボタンクリック後に表示される[入力]画面で範囲を選択して[OK]ボタンをクリック後、[保護設定]画面の「シート上で保護する範囲を選択してください」に選択した範囲のアドレスが入力されません。

オートプロテクトエクセル捺印ツール Ver.6.06.00以降
[範囲指定]ボタンクリック後に表示される[保護範囲選択]画面で範囲を選択して[OK]ボタンをクリックすると、以下のエラーメッセージが表示されます。

「アプリケーションのコンポーネントで、ハンドルされていない例外が発生しました。[継続]をクリックすると、アプリケーションはこのエラーを[無視し、続行しようとします。
値が有効な範囲にありません。
原因
下記のマイクソフトサポート情報で説明されているExcel2003の不具合の影響です。
Excel 2003 で Type に 8 (セル参照 (Range オブジェクト)) を指定した InputBox メソッドを実行すると、エラー メッセージ "実行時エラー '424': オブジェクトが必要です。" が表示される

上記不具合は、シートに数式を含む「条件付き書式」が設定されているときに発生します。 また、「オートプロテクトエクセル捺印ツール」では、部分保護する範囲を選択する際、Type に 8 (セル参照 (Range オブジェクト)) を指定した InputBox メソッドを利用しています。そのため、シートに数式を含む「条件付き書式」が設定されていると、[範囲指定]ボタンクリック後に表示される画面から部分保護する範囲を指定できません。
回避方法
シートに数式を含む「条件付き書式」が設定されている場合は、[保護設定]画面の「シート上で保護する範囲を選択してください」に、部分保護する範囲を手入力してください。

入力例
  • A1セルのみ保護する場合 → A1
  • 1行目全体を保護する場合 → 1:1
  • A行目全体を保護する場合 → A:A
  • A1セルとB2セルを保護する場合 → A1,B2
  • A1セルからC10セルまでの範囲を保護する場合 → A1:C10
  • 結合されているA1:B3セルを保護する場合 → A1:B3 (結合範囲全体を指定する)
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