ソフトウェアサポート

回答

現象

［Adobe Acrobat X（10.1.3以上）］（以降、［Acrobat］）とパソコン決裁６の［Acrobat用 捺印ツール］がインストールされているコンピュータでAcrobatを起動し注釈または署名されたPDFファイルを開きAcrobatを終了するとアプリケーションエラーメッセージが表示される。

再現手順

1. Adobe Acrobat Xを2012年08月22日現在公開されているバージョン［10.1.3］または［10.1.4］へアップデートします。
2. パソコン決裁６捺印ツールをインストールします。
3. Acrobatを起動します。
4. 注釈または署名が挿入されたPDFファイルを開きます。
5. Acrobatを終了します。

詳細

本現象は、Adobe Acrobat X（Ver.10.1.3以上）で発生している現象です。
アプリケーションエラーには以下の情報が記載されています。

■Adobe Acrobat X　10.1.3
[問題の署名]
問題のイベント名：APPCRASH
アプリケーション名：Acrobat.exe
アプリケーションのバージョン：10.1.3.23
障害モジュールの名前：Acrobat.dll
障害モジュールのバージョン：10.1.3.23
例外オフセット：000bdf75


■Adobe Acrobat X　10.1.4
[問題の署名]
問題のイベント名：APPCRASH
アプリケーション名：Acrobat.exe
アプリケーションのバージョン：10.1.4.38
障害モジュールの名前：Acrobat.dll
障害モジュールのバージョン：10.1.4.38
例外オフセット：000bd8e7

※Adobe Acrobat 9までのバージョン、およびAdobe Acrobat Xの［10.1.3］より前のバージョンでは現象は発生しません。

回避方法

本現象に対応したAcrobat用捺印ツール［Ver.3.00.000.0034］への更新と捺印確定前に仮捺印状態の印影移動を行わない設定を行うことで、本現象を回避することができます。

Acrobat用捺印ツールの更新手順

1. 本サポート情報からダウンロードした圧縮ファイル［DstmpDS.zip］を解凍します。
   ファイル［DstmpDS.api］が解凍されます。
2. エクスプローラなどからAcrobatがインストールされているフォルダ内［Plug_ins］フォルダを参照します。
   例）AcrobatをCドライブにデフォルト先へインストールした場合には以下のフォルダになります。
   C:\Program Files\Adobe\Acrobat 10.0\Acrobat\Plug_ins
3. 解凍したファイル［DstmpDS.api］を上書き保存します。

仮捺印をオフに変更する手順

1. Acrobatを起動します。
2. ［編集｜環境設定｜Acrobat用 捺印ツール］メニューを選択し［アプリケーション設定］画面を起動します。
3. ［捺印］グループ内にある「確定操作を行うまで印影を移動させるようにする」オプションをオフにします。
4. ［適用］ボタン、［OK］ボタンの順で選択し設定を反映します。
5. Acrobatを終了します。
次回起動時に変更した設定が反映されます。

注意事項

本現象を回避した場合、以下の操作が行えなくなります。

仮捺印操作（確定操作を行うまで印影を移動すること）が行えなくなります。
　※文書へクリックした位置に捺印され移動することができなくなります。
　　捺印を取り消す場合、以下の方法にて行います。

• ［簡易捺印］
  Acrobat用捺印ツールの［捺印取り消し］ボタンにて取り消します。（但し、簡易捺印後に文書を保存した場合は取り消すことができなくなります。）
• ［署名捺印］
  ［署名時の保存方法］オプションを「名前を付けて保存」にすることで署名捺印時の文書保存前にキャンセルできます。

簡易捺印した印影をダブルクリックして捺印プロパティを表示することができなくなります。
※但し、Acrobat用捺印ツールの［捺印履歴］ボタン選択することで表示する［捺印履歴］画面から捺印プロパティを確認することができます。

ダウンロード

Acrobat用 捺印ツール
Acrobat用 捺印ツール　［Ver.3.00.000.0034］
DstmpDs_3000000034.zip [333,464]byte

ダウンロード

サポート情報の詳細
この文書の詳細な内容をファイルとしてダウンロードできます。
sb1202490_support_detail.pdf [560,130]byte